・新しい職場で先輩に気に入ってもらいたい。
・先輩と仲良くなるにはどうしたらいいんだろう?
・先輩はどういう新人に来てほしいと思っているんだろう?
今回はこういった悩みを解決していきます。
新人介護士の皆さんは、先輩との関わり方に悩みや、心配があるもの。
また、経歴はそれなりにあるという人でも、転職などで新しい職場に入る際には、
やはり先輩職員との関係性は考えてしまうところですよね。
介護職は人間関係での離職が多い。という話も数多くあります。
しかし、スタートから上手に関わることができれば、煩わしい人間関係に悩まされる確率もぐっと下がります。
今回は先輩に好かれる職員の特徴を紹介し、上手に関わるための方法もあわせて紹介していきます。
この記事を最後まで読めば、あなたも先輩から好かれて、いい関係で仕事ができるようになります。
私も実際に介護の現場で10年以上働いてきて、多種多様な人間関係を見てきました。
そして、多くの新人職員と関わる中で、
「この人いいな」「こういう人が欲しいな」といったポイントや、入職後に馴染める・可愛がってもらえる新人の共通点も感じてきました。
そんな私の体験も絡めつつ、早速特徴を紹介していきます。
先輩から好かれる新人介護士の7つの特徴
- 素直。
- 愛想がいい。
- 言葉遣いが適切
- 話を聞くことができる。
- 積極的に取り組んでいる。
- わからないことはしっかり聞く。
- 教えてもらったことはメモをする。
これらは人と人が関わって仕事をしていくことにおいて基本中の基本ですが、意外とできていない方が多いです。
ということは、これらがきちんとできていると、相手に好感を持ってもらえる可能性が一気に高くなるということ。
冒頭でお伝えした、「この人いいな。」「こういう人が欲しいな。」と思わせる人ほど、この中の項目を多く満たしています。
各項目については以下で深掘りしていきます。
素直
人との関わりでは、何事においても素直であることが大切です。
先輩や関わる相手の言うことは素直に受け止めていきましょう。
言い訳ばかりしている人からは、良い印象は受け取り辛いです。
※「イエスマン」になれということではありません。※
大事なのは、相手の言い分を素直に受け入れる柔軟な頭を持ち、相手にその姿勢を見せるということ。
理不尽なことや、自分の気持ちは、一旦話を受け入れてから伝えると、相手も聞く姿勢をとってくれることが多いです。
愛想がいい
愛想がいい後輩は、先輩からしたら可愛がりたくなります。
いつもむすっとしていたり、反応が悪いと先輩からしても声をかけづらいし、かける気をなくしてしまいがち。
笑顔や明るい雰囲気を持って相手と接することを心がけたいです。
言葉遣いが適切
先輩と接する時は適切な言葉遣いを意識しましょう。
きちんとした言葉遣いで話すのは、コミュニケーションの基本です。そこに年齢や立場は関係ありません。
最低限の敬語と、ですます調の「丁寧語」を使って会話をしましょう。
固すぎる印象を与えるので、先輩とのコミュニケーションであれば尊敬語と謙譲語の使い分けまでは、しなくていいと考えています。
他の職場の方や、見学者相手であれば、しっかりと使いわけて話をしたいですね。
話を聞くことができる。
話をしっかり聞ける新人は先輩に好かれます。
先輩も「こいつ自分の話をちゃんと聞いているな。」と思えば悪い気はしません。
逆に「ちゃんと聞いているか?」などと聞かれてしまうようでは悪印象を与えてしまい、その後の関係にも影響してしまいます。
ポイントは、「ながら」で聞かないこと。
先輩が話をしている時は、手を止めて、相手の方を向いて話を聞いてください。
聞いている中で自分の意見がある時も、途中で割ったりせずにきちんと話を聞き終わってから話すと良いです。
積極的に取り組んでいる。
何に対しても積極的に取り組む新人は先輩に好印象を与えます。
もちろん、最初は仕事の内容や流れがわからないことだらけで大変だと思います。
しかし、教えてもらったこと、できるようになったことは積極的に行うようにしていきましょう。
指示を待つのではなく
「あの仕事は終わりました。次は何をすればいいですか?」
と、自分から聞きにいくのも好印象です。
わからないことはしっかり聞く。
「積極的」と少し似ているところではありますが、自分からわからないところを聞ける新人は先輩に好かれます。
とはいえ、なんでもかんでも聞くのはいけません。
自分の意見や考え方も混えつつ質問をしたりといった工夫も必要です。
また、一度教えてもらったことを聞き直す場合は、
「ここまでは○○だと覚えているのですが、この後は××をする。で合っていますか?」
といったように、1から全部わからないわけではないということを伝えるのも上手な方法と言えます。
最悪なのは、わかったふり・わかっているふりをしてしまうこと。
その場しのぎでわかったふりをしてしまうと、後で何か問題が起きた時の印象が最悪です。
利用者さんや周囲にも迷惑をかけることになるので、わからないことは必ず自分から聞きましょう。
わかったふりで適当にやっている職員よりも、何度か同じことを聞いてきても頑張る姿勢が見えている職員の方が好印象です。
教えてもらったことはメモする。
教えてもらったことをきちんとメモしている姿勢は、真面目に仕事を覚えようという印象があり、先輩から好かれます。
例えば、
A:メモをとっていたけど、わからない部分があった人。
B:メモも取らずに聞いていて、わからない部分がある人。
A:わからないことがあってもメモを見ながら手順を確認して仕事を行なっている人。
B:わからないことがあると、何度も聞いてきて仕事を覚えない人。
それぞれ、どちらが好印象かは一目瞭然ですね。
メモすら取らずに、同じことを何度も聞くと先輩は嫌がったり怒ったりします。
ポケットに常にメモを入れておき、大事なことはすぐにメモをする習慣をつけましょう。
先輩職員と上手に関わるには?
- 先輩をよく観察する。
- 苦手意識や先入観を持たない。
- 自分からコミュニケーションをとってみる。
好かれるための特徴がわかった後は、上手に関わるための方法やコツを紹介していきます。
どれも大事なことですが、実際に行動に移す難易度順に書いていますので、上から少しずつでも自分の行動に取り入れてみてください。
先輩をよく観察する。
相手のことがわからなければ、上手に関わり辛いもの。
上手に関わるために、先輩を観察することをお勧めします。
先輩自信が忙しそうにしているときは避ける。
先輩も人間ですから、自分が忙しい時に話しかけられても、ゆっくりとあなたの話しを聞く余裕がないかもしれません。
そして、忙しい時はイライラしやすかったりするものです。
そんなタイミングで声をかけて、自分の印象を悪くしないようにしましょう。
他の職員や利用者さんと接している時の雰囲気や、好みの話の内容を知る。
利用者さんとの話の内容から、先輩がどう言ったことに興味があり、どんな話に食いつきやすいのか。何に興味があるのかを知ることもできます。
自分が話をする時に、「先ほどご利用者さんと話をしている時に○○のこと話されていましたよね?実は自分も××で〜。」というように、相手の興味ある話で会話を切り出すことができます。
相手の好きな話を振れば好感度アップ間違いなしです。
そうは言っても、仕事に関係のない雑談は休憩時間にしましょうね。
苦手意識や先入観を持たない。
先輩相手には、苦手意識はなるべく持たないようにしましょう。
苦手だと思っていることが、態度に出てしまったり、無意識に避けてしまう場合があります。
これに先輩が気づいてしまうと、良い印象を持たれることは無くなってしまうので注意が必要です。
苦手意識を持たないようにする方法としては…
- 相手の好きなことの話題で話をしてみる。
- 相手のいいところ(性格・雰囲気・行動など)を探してみる。
どちらも相手の良い面を印象の材料にすることで、苦手意識というマイナスを軽減させてくれます。
自分からコミュニケーションをとってみる。
難しいけど一番大切なことは、自分からコミュニケーションをとること。
仕事中の質問などもそうですが、休憩時間や仕事後のちょっとした時間に少しずつでも良いので自分から先輩に話しかけてみましょう。
他愛もない雑談でも、数を重ねるごとに相手と打ち解けることができます。
とはいえ、「何を話せばいいかわからないよ。」という方
先輩の興味のあることの話をしてみましょう。
簡単な質問をするだけで、相手が自分からたくさん話し、それにより相手は気持ちよくなっていくので、話題に苦労することなく自分の印象を良くすることができます。
当然ですが、仕事の話をするのも大事です。
「この新人はちゃんと仕事に向き合っているな。」という印象を与えることができます。
しかし、仕事の話をするときは、休憩中などの時間は嫌がる先輩もいるので、その点だけは注意しておきましょう。
この章の話をまとめると…
相手を観察し、苦手意識を持たず、自分からコミュニケーションを取れば、先輩と上手に関わっていくことができます。
先輩に好かれることのメリット
- 仕事への不安が減り、仕事が楽しくなる。
- わからないことを教えてもらいやすくなる。
- 自分が困った時に協力してもらいやすくなる。
ここまで、好かれるための方法や、行動をお伝えしてきました。
この項目では、「じゃあ好かれるとどういったメリットがあるの?」という疑問にお答えしていきます。
仕事への不安が減り、仕事が楽しくなる。
先輩に好かれていると、わからないことや悩みも相談しやすくなり、仕事への不安が減ります。
そして、先輩に好かれていれば、普段の会話で楽しく過ごすことも可能に。
楽しく仕事ができていれば、周囲にも好印象を与え、更に好かれ…と
プラスのループで、仕事が楽しくなる可能性も秘めています。
わからないことを教えてもらいやすくなる。
新人のうちは仕事中にわからないことがたくさん出てきます。
そんな時に、先輩に好かれていれば質問もしやすくなります。
先輩からしても、印象の良い後輩に聞かれれば、嫌な気分はせず仕事を教えたくなるところ。
わからないことがある。というのは、不安もあり聞くことへの抵抗もあり、良い状態ではないです。
なので、その状態の解消がしやすいというのは大きなメリットと言えます。
自分が困った時に協力してもらいやすくなる。
先輩に好かれていると、何かに困った時に協力してもらいやすくなります。
先輩も人間です。
普段の印象で、「困っているから助けてあげようかな。」と思ってもらえるかどうかにも違いが出てきますので、
先輩に好かれておくメリットは大きいですね。
先輩に好かれておくと、わからないことや困りごとへの解決、不安の軽減において仕事が楽になります。
また目をかけて仕事を教えてもらえたりと、自分の成長にも繋がります。
それでもうまくいかない場合は?
ここまで先輩に好かれるメリットや好かれる方法を紹介してきました。
しかし、自分が頑張っても先輩といい関係を築けない場合もあります。
そんな時のアクションを紹介しますので参考にしてください。
- 上司に相談する。
- 部署の異動を考える。
- 転職も視野にいれて考える。
ポイントは自分だけで悩むのはやめて、周囲や環境の変化を使うことです。
上司に相談する。
先輩との人間関係がうまくいかなくて困っている場合は、まず上司に相談してみましょう。
うまくいっていない理由や、業務上の支障が出ている点などを説明すると良いです。
業務が円滑に進むよう、話し合いの場を設けてくれたり、勤務や配置の調整でなるべく関わらないようにしてくれる場合もあります。
ここで上司が話を受け止めてくれない場合や、自分の努力が足りないからもっと頑張れなどと言ってくる場合は、次に説明する部署移動や転職も検討しましょう。
部署の移動を考える。
上司に相談しても解決しない場合には部署の移動を考えましょう。
別の部署に移動することで、職場の人間関係は全く違うものになります。
仕事をする上で人間関係は重要です。
どうしても合わない先輩がいて人間関係に悩んでいる場合は、部署を変えて、新しい人間関係を構築していくのも良いかもしれません。
私の経験では、上司や周囲に相談してみたら先輩に対して同じことを思っている方が多く、最終的には先輩が部署異動となったことがあります。
一人で悩むのがしんどければ、早めに誰かに相談しましょう。
転職も視野に入れて考える。
人間関係が嫌になり、その職場が嫌になってしまったら転職を考えましょう。
もしかしたら、通勤が近い、職場の理念に惚れ込んだなどあるかもしれませんが、一番大事なのは自分自身です。
しんどいまま働き続けて取り返しのつかなくなる例も世の中には星の数ほどあります。
新しい職場でまた人間関係を構築したり、仕事を覚え直すのは大変かもしれませんが、自分に合った職場、仕事のしやすい職場を探すという道もあると言うことを覚えておいてください。
私の職場にも、前の職場の人間関係が辛すぎて辞めて転職をしてこられた方がたくさんいます。
幸い、馴染んで楽しみながら仕事ができていると言うことでありがたい限りです。
皆さんも過度な我慢はやめましょう。
まとめ
先輩に好かれるためには下記の7つのポイントが大切です。
- 素直。
- 愛想がいい。
- 言葉遣いが適切
- 話を聞くことができる。
- 積極的に取り組んでいる。
- わからないことはしっかり聞く。
- 教えてもらったことはメモをする。
下記の3つのポイントを押さえておくと、先輩とうまく関われるでしょう。
- 先輩をよく観察する。
- 苦手意識や先入観を持たない。
- 自分からコミュニケーションをとってみる。
それでもうまくいかない場合には、以下の3つの行動で改善を試みてください。
- 上司に相談する。
- 部署の異動を考える。
- 転職も視野にいれて考える。
人間関係がうまくいっているかどうかで、仕事に対するモチベーションも大きく変わってきます。
そして、介護の仕事は一人では行うことができません。
チームでの仕事になりますので、自分に合う環境に身を置けることは本当に重要です。
人との関わりで、全てが思うようにコントロールできるわけではないですが、良い環境で仕事がしたいものですね。