デイサービスの仕事がしんどいと感じるのは普通?現場でよくある5つの理由

「デイサービスの仕事が、思っていた以上にしんどい。」
「毎日時間に追われて、気づけば余裕がなくなっている。」
「この働き方を、この先も続けていけるのか不安になる。」

デイサービスで働く介護職の方なら、一度はこんな気持ちを抱いたことがあるのではないでしょうか。

デイサービスは「夜勤がなくて楽そう」「介護の中では負担が少ない」と言われがちですが、
実際に現場に立つと、時間内に終わらせなければならない業務の多さや、レクリエーション・送迎・人間関係など、
別の形のしんどさが積み重なっていきます。
それでも、そのしんどさを言葉にできず、「自分の要領が悪いだけ」「向いていないのかもしれない」と悩んでしまう人は少なくありません。

あつぱん

私自身、デイサービスの現場で働く中で、
・限られた時間で多くの業務をこなすプレッシャー
・レクリエーションへの苦手意識
・送迎業務に伴う責任の重さ
・固定された人間関係の息苦しさ
・仕事内容と給料、将来への不安
こうした悩みに何度も直面してきました。

この記事では、デイサービスの仕事が「しんどい」と感じやすい代表的な理由を、
現場で実際によく起こる場面をもとに整理しています。


時間管理のプレッシャー、レクリエーションや送迎の負担、人間関係のストレス、そして給与や将来不安まで、
なぜそれらが重くのしかかるのかを一つずつ解説していきます。

この記事を読むことで、「自分が感じているしんどさの正体」が言語化され、
必要以上に自分を責めずに、今後の働き方を冷静に考える材料が手に入ります。
「辞める・続ける」を決める前に、まずは現状を整理したい方にこそ、読んでほしい内容です。

目次

時間内に終わらせるプレッシャー

デイサービスの仕事で「しんどい」と感じやすい理由の一つが、
すべての業務を限られた時間内に終わらせなければならないプレッシャーです。

一日の流れがある程度決まっている分、
少しの遅れやイレギュラーが、そのまま焦りやストレスにつながります。

ここでは、現場で特に負担になりやすい2つのポイントを整理します。


限られた時間で多業務になる

「気づいたら、常に何かに追われている」
これはデイサービスで働く介護職の多くが感じている悩みです。

たとえば、

・送迎を終えたらすぐバイタルチェック
・入浴介助とフロア見守りを同時進行
・昼食準備、配膳、食事介助
・合間にトイレ誘導や記録
・午後はレクリエーション対応

といったように、一つの業務に集中できる時間はほとんどありません

「今はこれをやっている最中なのに、次の仕事がもう始まっている」
そんな感覚が続くと、

・常に頭がフル回転
・ミスをしてはいけないという緊張感
・一息つく余裕がない

状態になり、心が先に疲れていきます。


急な対応で予定が崩れる

デイサービスでは、予定通りに一日が終わることのほうが少ないかもしれません。

・利用者の体調不良
・トイレ介助が重なる
・送迎の遅れ
・家族からの急な要望や連絡

こうした急な対応が一つ入るだけで、全体の流れが崩れます

それでも、

「入浴やレクの時間は決まっている」
「送迎の時間はずらせない」

という現実は変わりません。

結果として、

・焦りながら業務を進める
・余裕がなくなり、周囲に気を配れなくなる
・「自分の段取りが悪いのでは」と責めてしまう

という悪循環に陥りがちです。

あつぱん

私自身も、予定外の対応が続いた日に
「今日も一日、ずっと業務に追われて終わったな…」
と感じることが何度もありました。

しかし後になって振り返ると、
それは個人の能力の問題ではなく、デイサービスという業態特有の構造であることに気づきました。

サービス提供時間が決まっていて、時間内にやらなければいけないことも多い。
その心理的負担が少しずつメンタルを削ってしまう。
これは、あなただけでなく多くの人が感じているはずです。

レクリエーションが負担になる

デイサービスの仕事で、
じわじわと精神的な負担になりやすいのがレクリエーション業務です。

身体介護や送迎と違い、
「正解がない」「成果が見えにくい」仕事だからこそ、
苦手意識を持つ介護職は少なくありません。

ここでは、現場でよく聞く2つの負担ポイントを整理します。


企画が尽きる・盛り上げが苦手

レクリエーションと聞くと、

・楽しそう
・利用者さんが喜んでくれる
・和やかな時間

というイメージを持たれがちです。

しかし実際の現場では、

・毎日、何かしらの企画を考えなければならない
・同じ内容だとマンネリ化する
・利用者の反応が薄いと気まずい

といったプレッシャーがのしかかります。

特にしんどいのが、

「明日のレク担当は何をやろう…」
「また同じレクだと思われないかな…」

と、業務時間外まで頭を悩ませてしまうことです。

さらに、全員が楽しめるレクリエーションはほぼ存在しません。

・盛り上がる人
・興味を示さない人
・「子ども扱いしないで」と不満を持つ人

反応が分かれる中で、
場を盛り上げ続けなければならない空気は、
想像以上に気力を消耗します。

準備と片付けが見えにくい

レクリエーションが負担になりやすいもう一つの理由が、
準備と片付けが評価されにくいことです。

たとえば、

・前日に材料をそろえる
・利用者に合わせて内容を調整する
・当日の配置や動線を考える
・終了後の片付けや清掃

これらはすべて、
表からは見えにくい「裏方の仕事」です。

それにもかかわらず、

・時間が押せば次の業務に影響する
・準備に時間をかけても評価されにくい
・「レクやっただけ」に見られがち

という状況が重なります。

結果として、

「こんなに大変なのに、誰にも伝わらない」
「やらなきゃいけない仕事が増えただけ」

と感じ、
レクリエーション自体が苦痛になってしまうのです。

あつぱん

私自身も、
準備に時間をかけたレクリエーションほど、
反応が薄かったときのダメージが大きかった経験があります。

それは決して、努力が足りなかったわけではありません。
業務構造と評価のズレが、しんどさを生んでいるだけです。


このように、
レクリエーションの負担は「性格」や「向き不向き」だけで語れるものではありません。

事業所として、業界として解決していく必要のある課題であると言えます。

送迎業務の不安と責任が重い

デイサービスの仕事の中でも、
「地味だけど精神的に一番きつい」と感じる人が多いのが送迎業務です。

介護業務とは別枠の仕事のようでいて、
実際には安全管理・時間管理・対人対応が一気に重なるため、
プレッシャーを感じやすい業務でもあります。

ここでは、送迎業務がしんどくなりやすい理由を2つに分けて見ていきます。

運転リスクと時間管理

送迎業務でまず大きな負担になるのが、
「事故を起こしてはいけない」という強い緊張感です。

・高齢者を乗せての運転
・天候や交通状況に左右される
・狭い道や住宅街への出入り
・乗り降り時の転倒リスク

これらを同時に意識しながら、
決められた時間内に回らなければならないという制約があります。

少し渋滞に巻き込まれただけで、

・次の利用者を待たせてしまう
・施設到着が遅れる
・その後の入浴や食事の流れが崩れる

と、一日の業務全体に影響が出てしまいます。

その結果、

「急がなきゃいけないけど、事故は絶対にダメ」
という板挟み状態になり、
運転の技術的な重圧と、時間など精神面の重圧という、

2重のプレッシャーに悩まされることになります。

あつぱん

私も、送迎が終わった時点で
「もう今日は半分終わったような疲労感」を覚えることがありました。
それだけ、送迎は神経を使う業務なのです。


家族対応や引き継ぎが発生

送迎業務がさらにしんどくなる理由として、
家族対応がセットになっている点も見逃せません。

送迎時には、

・体調の変化についての報告
・家族からの要望や相談
・次回利用に関する確認

など、短時間で多くの情報が行き交います。

しかも、

・こちらは次の送迎で時間に追われている
・家族はゆっくり話したい
・伝達ミスは後々のトラブルにつながる

という状況が重なりやすいです。

さらに、施設に戻ってからは、

・家族から聞いた内容の共有
・申し送りや記録への反映
・他職種への引き継ぎ

と、送迎が終わっても仕事が続くケースがほとんどです。

こうした流れの中で、

「送迎=運転だけでは終わらない」
という負担が積み重なり、
送迎業務そのものが憂うつに感じてしまう人も少なくありません。


このように、送迎業務のしんどさは、
運転技術の問題ではなく、責任と役割の重さにあります。

次の章では、
送迎やレク以上に「逃げ場がない」と感じやすい
人間関係のストレスについて掘り下げていきます。

人間関係のストレスが起きやすい

デイサービスの仕事がしんどくなる大きな要因として、
人間関係のストレスを挙げる人は非常に多いです。

仕事内容そのものよりも、

「職場の空気が重い」
「誰かの顔色を気にしながら働いている」

こうした状態が続くことで、
心の疲れが限界に近づいていきます。

ここでは、デイサービス特有の人間関係のしんどさを
2つの視点から整理します。


専門職連携の意見相違

デイサービスでは、

・介護職
・看護師
・生活相談員
・機能訓練指導員
・管理者

など、複数の専門職が関わりながら業務を進めます

それぞれ立場や役割が違うため、

・優先したいことが違う
・見ている視点がズレる
・意見が食い違う

といった場面は日常的に起こります。

たとえば、

・介護職は安全第一で進めたい
・看護師は体調面を重視したい
・管理者はスケジュールや数字を優先したい

こうした考え方の違いがある中で、
現場では即判断を求められることも少なくありません。

その結果、

「自分の意見は聞いてもらえない」
「板挟みになって疲れる」

と感じてしまい、
仕事へのモチベーションが下がっていきます。

この記事では、
こうした専門職連携のズレが生むストレスについても、
「個人のコミュニケーション能力の問題ではない」
という視点で整理しています。


同じメンバーで逃げ場がない

デイサービスは比較的少人数の職場が多く、
人間関係が固定されやすいという特徴があります。

・毎日同じ職員
・配置換えがほとんどない
・距離を取るのが難しい

この環境では、

・苦手な人がいても避けられない
・小さな不満が蓄積しやすい
・一度できた上下関係が続きやすい

といった状況が生まれます。

特にしんどいのが、

「仕事の相談をしたいけど、話しづらい」
「誰にも本音を言えない」

という状態です。

私自身も、
表面上は問題なく業務をこなしていても、
内心では常に気を張り続けていた時期がありました。

このような環境では、
仕事量が少なくても疲れが取れないという現象が起こります。

それは、あなたが弱いからではなく、
逃げ場のない人間関係に身を置いているからです。


人間関係のストレスは、
目に見えにくい分、長期間にわたって心を削ります。

次の章では、
こうしたしんどさに追い打ちをかけやすい
**「給与や将来への不安」**について解説していきます。

給与や将来不安が重なる

デイサービスの仕事がしんどく感じられる背景には、
日々の業務量と将来への不安が結びついていることも大きく影響しています。

「今が大変なだけなら、まだ我慢できる」
そう思えても、
この先も状況が変わらないと感じた瞬間、しんどさは一気に現実味を帯びます。

ここでは、介護職が抱えやすい2つの不安について整理します。


仕事内容と給料のギャップ

デイサービスの現場では、

・送迎
・入浴介助
・レクリエーション
・記録
・家族対応
・他職種との連携

と、業務内容は決して少なくありません。

それにもかかわらず、

「この仕事量で、この給料なのか…」
と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

特に、

・責任のある仕事を任され始めた頃
・新人指導を任されたとき
・人手不足で業務が増えたとき

こうしたタイミングで、
給料とのバランスに疑問を持ちやすくなります。

周囲からは、

「デイサービスは夜勤がないから仕方ない」
「介護職なんてどこも同じ」

と言われることもありますが、
そう簡単に割り切れるものではありません。

努力や負担が正当に評価されていないと感じる状態が続くと、
仕事への意欲は少しずつ削られていきます。


キャリアの見通しが立ちにくい

もう一つ大きいのが、
この先どうなっていくのかが見えにくい不安です。

・このまま何年も同じ業務を続けるのか
・年齢を重ねても現場で動き続けられるのか
・昇給や役職のチャンスはあるのか

デイサービスでは、
キャリアパスが明確に示されていない職場も少なくありません。

そのため、

「今は何とかやれているけど、5年後・10年後は?」
と考えたときに、
急に不安が現実的になります。

私自身も、
目の前の業務をこなすだけで精一杯だった時期ほど、
将来について考える余裕がなく、
ふと立ち止まった瞬間に不安が一気に押し寄せた経験があります。

この不安は、
能力不足ではなく、情報や選択肢が見えていないことから生まれる場合がほとんどです。


給与や将来への不安は、
単体で存在するものではなく、

・時間に追われる業務
・精神的な負担
・人間関係のストレス

これらと重なることで、
「もう限界かもしれない」という気持ちを強めてしまいます。

次の章では、
こうした複数のしんどさを踏まえたうえで、
「デイサービスの仕事がしんどい=向いていないのか?」
という疑問について整理していきます。

まとめ|デイサービスの仕事がしんどいと感じる理由

今回はデイサービスの仕事のしんどいところについて解説しました。

「夜勤がないから楽そう」「介護の中では負担が少ない」
そう思われがちなデイサービスですが、実際の現場では、
別の形でしんどさが積み重なりやすい仕事です。

デイサービスの仕事がしんどいと感じやすい主な理由の再掲

  • 時間内に終わらせるプレッシャー
    限られた時間で多くの業務をこなし、急な対応にも追われる構造になっている
  • レクリエーション業務の負担
    企画や盛り上げへのプレッシャーに加え、準備や片付けが評価されにくい
  • 送迎業務に伴う不安と責任の重さ
    運転リスクだけでなく、時間管理や家族対応まで含まれる仕事である
  • 人間関係のストレスが起きやすい環境
    専門職間の意見の違いや、固定された人間関係による逃げ場のなさ
  • 給与と将来への不安
    仕事内容と給料のバランス、キャリアの見通しが立ちにくい現実

これらはどれも、
「あなたの努力不足」や「向いていないから」生じているものではありません。
デイサービスという業態そのものが抱えやすい構造的な問題です。

記事を通してお伝えしたかったのは、
「しんどいと感じるのは普通のこと」
そして、そのしんどさには理由があるという点です。

まずは、自分が何に一番負担を感じているのかを整理すること。
それが、これからの働き方を考える第一歩になります。

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