・介護職員として仕事をするにあたって必要な物は?
・どんなグッズを選ぶといいの?
・おすすめのグッズを教えて欲しい。
今回はこのような悩みを解決していきます。
介護の仕事では、業務にあたり「これがないと仕事にならない」というレベルで必須となる道具はそれほど多くはありません。
(他の職業で言うと…看護師さん→聴診器やペンライト。大工さん→金槌やノコギリ。野球選手→バットやグローブ。)
ですが、仕事を行う上で「持っておくべき」道具というものは存在します。
この記事では、介護職員が用意しておくべきグッズと、どんなものを選ぶといいのか。
といったポイントを紹介します。
実際にどんなものを持っておくべきなのか
特養と短期入所を併設している施設のデイサービスで10年以上働いている私が、今までの仕事の中で得た経験をもとに情報を発信していきます。
最後まで読んでいただければ、持ち物に関しては不足のない状態で業務にあたることができるようになれます。
介護の仕事で常に持ち歩くと良いもの(必需品)
- 大きい文字で書かれたネームプレート
- 筆記用具(メモとペン)
- 衛生用品
まずは必需品。
これらは、基本的には常に持ち歩いていておきたいもの。
それぞれ必要な理由を説明していきます。
『大きい文字で書かれた』ネームプレート
介護の仕事をしていると接する相手は必然的に高齢者です。
視力の低下している方も多く、一般的な感覚で作られたネームプレートの文字の大きさでは「何て書いてあるか読めない。」と言われることは日常茶飯事です。
なので、誰にでも読みやすいサイズで名前を書く必要があります。
そして、名前をなんと読むのか「振り仮名」も記載をしておきましょう。
例えば…「吉川 裕一」という名前だった場合
・よしかわ ゆういち
・よしかわ ひろかず
・きっかわ ゆういち
・きっかわ ひろかず
・きちかわ ゆういち
・きちかわ ひろかず
ちょっと思いつくだけで、これだけの候補があります。
相手がすぐにわかるように、読み方まで書いてあるネームプレートを用意しましょう。
利用者さんの中には、職員の名前を覚えてなくても名札を見て名前を呼んで話しかける方も多いです。
職員の名前がわかることで、ご利用者さんが自発的に取れるコミュニケーションの機会が増えます。
逆に言えば、名前がわからないことで、本来とれていたコミュニケーションの機会を損失していると思うと、もったいないですよね。
そうならないためにも、「読みやすい文字の大きさ」で「何と読めばいいかわかる。」名札の着用は必須だといえます。
筆記用具(メモとペン)
メモ帳とボールペンも必須です。
仕事を教わった時や、職員・利用者さんからの頼まれごとなど、必要なことはすぐに書き留められるよう必ず持っておきましょう。
私の仕事場ではジェットストリームのボールペンが圧倒的に人気。
衛生用品(アルコール、マスク、ビニール手袋、絆創膏…など)
日常の介護から突発的な汚れ物の処理など、衛生用品についても携帯しておいた方が何かと便利です。
職場内の所定の場所に備品として置いてあることとは思いますが、取りに行くことさえできないような状況に遭遇することもあります。
そういった時に、サッと取り出せるように携帯しておきましょう。
特にビニール手袋は2枚ほどポケットに忍ばせておくだけでも、いざという時に安心してスムーズな対応ができます。
カバンやロッカーに入れて、必要時に出せるようにしておくと良いもの
- 着替え
- デオドラントグッズ
- コルセットやサポーター
- ハンドクリーム
- 爪切り・爪ヤスリ
- 印鑑
着替え
入浴介助やおむつ交換、レクリエーションなど、汗をかくこと場面も多くあります。
肌着やTシャツなど、濡れたままでは自分も気持ち悪いですし、汗が臭って周囲の人に不快感を与える可能性も…
送迎ありのサービスの場合には送迎中に急に雨が降り濡れる場合もあります。
そのほかにも、濡れたり汚れたりする可能性はありますので、着替えの用意をしておきましょう。
制服・入浴介助用の衣類・靴下
このあたりの衣類はロッカーに予備があると心強いです。
デオドラントグッズ
上に書いたように汗をかくことが多くあり、臭いで周囲の方に不快な思いをさせてしまうかも…
そうならないために、汗の臭いを抑えたり、ベタベタする体をサッと拭いたりできるグッズを用意しておくと安心です。
シートタイプのものが使い勝手がよくて人気です。
コルセットやサポーター
体に負担がかかりがちな介護の仕事
腰・膝・手首のあたりにコルセットやサポーターをつける人も少なくありません。
体を守るための道具をしっかりと着用し、少しでも負担をかけずに仕事をしたいですね。
ハンドクリーム
介助をする時は、利用者さん一人ごとに手を洗うのが基本となっていますので、必然的に手を洗う回数が多くなります。ハンドソープやアルコールで手の脂はどんどん流れていき乾燥しがちに…
特に冬場は空気の乾燥も強く、実際に「ひび割れ」を起こしてしまうレベルに乾燥している人もよく見かけます。
一度ひび割れてしまうと治るまで時間もかかりますし、こまめにクリームを塗って対策をしたいですね。
爪切り・爪ヤスリ
利用者さんの体に触れる際に爪が長くなっていると傷をつけてしまうことがあります。
また、不意に割れたりしてしまうこともあり、そうなると尖ってしまったりと危険ですので対応できるように爪切りや爪やすりがあると便利です。
印鑑
雇用主との書類、申請書、計画書などなど印鑑を使用する場面は案外あります。
安いものでも構いませんので、一本持ち歩いていると「今日は持ってなくて…」とならなくて安心です。
私は忘れっぽいので、家に帰って印鑑を荷物に入れ忘れ、次の日も「今日は持ってなくて…」となったことがあります…
夏場の必需品
- クールグッズ
- 日焼け止め
- 虫除け
- 塩分タブレット
クールグッズ
暑さ対策に「ネッククーラー」や冷たく感じる効果の高いタオルなど、夏場ならではのグッズの用意をして少しでも快適に仕事ができるようにしましょう。
ハッカのスプレーなども体感温度を下げることができてサッパリします。
日焼け止め
送迎業務や利用者さんとの外散歩などの前に使用します。
紫外線対策は将来の自分の肌のために、始められる時にしっかりとスタートしておきたいですね。
虫除け
こちらも同様に外に出る前に。
畑仕事系のレクを行なう場合や、植木が多い利用者さんの家に送迎に行く場合に、やるとやらないでは大違いです。
また、夏場〜秋にかけては施設内でも蚊を見かけることは多いでしょうから、スプレーのタイプや吊るすタイプなどで万全の対策を。
塩分タブレット
最近はコンビニでもスーパーでもどこでも見かけます。
塩分・ブドウ糖・クエン酸などが手軽にとれるので始業前や仕事の合間に口にして暑さに負けないようにしましょう。
職場環境によってはNGかもしれないけど、あると便利なもの
- ウェストポーチ
- 腕時計や懐中時計
こちらは、職場の考えや職種により、持つべき、持たない方がいいといった意見が分かれやすいグッズとなっています。
ウェストポーチ
上にあげた衛生用品のようなものをひとまとめにしておけるウェストポーチ。
あると便利ですが、利用者さんにぶつけてしまう可能性を考えてNGにしている職場もあります。
腕時計や懐中時計
時計も同様にNGな職場もありますが、相談員や管理者などで直接利用者の身体介助をすることが少なかったり、担会などで外に出る機会が多い場合には着用することもあるようです。
グッズを選ぶときのポイント
- デザインがシンプルなもの。装飾が少ないものがベスト。
- 使い勝手がよく、ある程度耐朽性の高いもの。
デザインがシンプルで装飾がゴテゴテしていないもの
装飾がゴテゴテしているものは、利用者と接する中で不意に怪我をさせてしまう可能性が高くなります。
シンプルなもので、角が丸くなっていたり、余計な厚みがなかったりといったものを選びたいですね。
使い勝手がよく、ある程度耐久性の高いもの
耐久性についても、日々の業務で使うものですから、すぐに壊れてしまうようなものでは何度も買い直すことになってしかいます。
品質と値段のバランスをよく見た上で、なるべくなら耐久性の高いものを選んでいきたい所です。
まとめ
今回は介護職員が仕事の時に持っておくと便利なものを紹介しました。
仕事をスムーズに行うためのグッズや、自分の体を守るためのグッズが多くなっていますので、持ち物選びの参考にしてください。