・新しい職場に入る時に、自分が使えないと思われないか心配。
・今の職場の人から、実は使えないと思われていないか気になる。
・自分が、「使えない職員になっていないかチェックしたい。
・「使えない職員」かもしれないから改善をしたいと思っている。
今回はこういった悩みを解決していきます。
早速ですが、今回の記事のまとめ
- 「使えない」と思われる職員は仕事に対する姿勢がイマイチなことが多い。
- 積極性や前向きに学ぶ・関わる姿勢が大事。
- 少しずつでいいので自分のレベルを上げて、自信を持った介護ができるようになろう。
「使えない人。」というのは、よく使われるフレーズです。
仕事をする上で、ほぼ全ての人が、絶対に他人に言われたくないことの一つでもあると思います。
この記事では、「使えない人。」と思われてしまう人の特徴を紹介し、そう思われないためにできることもお伝えしていきます。
自分は全く問題ない。と思っている方もチェックしてみてください。
この記事を読めば、使えないと言われてしまう人の特徴と、その対策がわかります。
つまり、自分が「使えない」と言われなくなります。
使えないなんて言葉を言う側が悪いのは当然のこと。
言われてしまう要素を排除して、そんなことを言う人が逆立ちしても勝てないくらいの仕事ぶりを見せつけてやりましょう。
私も介護の現場で10年以上働いてきて、実際に「使えない。」と言われたことがあります。
そんな私も今では部署の管理者も任されています。
私が解説する当記事を読んで、嫌な思いをする人が一人でも少なくなれば幸いです。
職員から使えないと思われてしまう人の特徴
挨拶ができない。
人間関係の基本中の基本。
出勤時に明るく「おはようございます。」という人と、眠そうに言う人では全ての印象が変わってきます。
基本中の基本だからこそ、自分はできているか確認を。
報告・相談ができない。
社会人の基本中の基本。
仕事をしていく中で情報の共有ができない人は周囲が困ります。
「あの人は何かあっても報告してこない。」となれば、仕事も任せられませんので使えないと思われてしまう可能性大です。
些細なことでも報告や相談は行いましょう。
指摘されると言い訳をする。
- 時間がなかったから。
- あれは○○さんが〜〜〜。
- 一応やりましたけど?(実はサッと手をつけただけ。)
- などなど…
ミスや、何かちょっとしたことでも指摘された時に、ついつい言い訳をしていませんか?
自分のミスはしっかりと認める。
これは当然のことですし、自分の成長に欠かせないものです。
もし自分に非がないないことや理不尽なことを言われた場合には、言い訳ではなくきちんとした説明を行いましょう。
同じ失敗を何度もしてしまう。
失敗は誰にでもあることだと思います。
しかし、何度も同じ失敗をしてしまう人は周囲からの信頼も薄くなり、「使えない。」となってしまいます。
メモをとってわからない時に確認をしたり、同じミスをしないためにどうしたらいいかを考えましょう。
自発的に行動することができない。
- 言われたことだけやる人。
- 自分が何をするべきかわからない人。
- 指示待ち人間と言われる人。
新人でよくあるのは、言われたことをやった後『次に何をすればいいか』が、わからず何となく立っていること。
ベテランでありがちなのは、言われたことはサクッと終わらせられるけど、言われていない仕事は自分からはしない人。
こういう方は使えないと思われてしまいます。
きちんと業務の流れを把握してスムーズに動けるようにしたり、周囲の職員に次は何をすればいいのか聞いて、自分から動けるように意識していきましょう。
できないことをそのまま行なってしまう。
「この仕事できる?」とか「○○お願いしていい?」と仲間や上司に聞かれた時に、できないにも関わらず「できます」と答えてしまう人。
実際はできていないので、利用者さんに迷惑をかけたり、やり直しで周囲のスタッフに二度手間を取らせたりとなってしまうこともあります。
仕事に前向きなのはいいことですが、できないことはできないとしっかり伝えた方が、自分のためにも周りのためにもなります。
嫌な仕事は極力避けて業務にあたろうとする。
自分の苦手な仕事や、嫌いな仕事を避けていませんか?
実は周りのスタッフは気づいていて「使えない」と思われてしまっています。
苦手な仕事の場合は、できるようにする。
嫌いな業務がある場合も、自分がするべき仕事はきちんと責任を持って取り組むようにしましょう。
私の経験でも、ちょっと口うるさい利用者さんの対応には全く行かない人や、入浴や排泄でわざと介助量が少ない利用者さんの対応に回り、他の職員が重めの利用者さんの対応するのを待つという人がいました。
こういう人には周りからの不満・苦情がすぐにきてしまいます。
周囲への気遣いや手伝おうという気持ちが全くない。
自分は自分の仕事だけをすればいい。
という考え方で働いている人は、周囲に使えないと思われている可能性が高いです。
介護現場には色々な業務内容があり、利用者さんの訴えもその日によって変わります。
そのため利用者さんの対応にあたり、自分の仕事が全然進まない人が出ることも日常茶飯事。
そんな時に、「自分は自分の分の仕事が終わっているから。」といった態度で仕事をしていると、周囲の人からの印象は悪いです。
「こっちは終わったので何か手伝いましょうか?」と声をかけたり、(夏場など)動きっぱなしの職員には「少し見ておくから水分とった方がいいですよ。」と声をかけたりと、ちょっとした気遣いができるといいですね。
利用者さんから使えないと思われる職員
次に、利用者さん視点で「使えない」と思われてしまう可能性のある職員の特徴を紹介していきます。
実際に利用者さんが「あの人は使えない」と話すことは多くはありませんが、耳にすることはあります。
苦手な職員・嫌いな職員がいて、そういった職員をあえて避けて、遠くにいる職員を呼んだりすることもあります。
では、どういった職員がそういうことを思われやすいのか確認していきましょう。
不安そうで自信がない。
職員に自信がなかったり、不安そうな言葉や行動が見られたりすると、利用者さんからの信頼は得られません。
信頼されていない職員には、身の回りのことをお願いしたり、気持ちを話したりすることもできず、「使えない」状態となってしまいます。
はっきりと「使えない人ね。」という方も実際にいます。
そうならないためには、自分のスキルアップと相手への接し方の工夫が必要です。
気持ちを汲み取ってくれない。
利用者さんの中には、自分の言いたいことや、してほしいことを上手に伝えられない方もいます。
そんな時に職員がうまく気持ちを汲み取ることができないと、見当違いのことをしている場合もあり、利用者さんからは使えないと思われてしまいます。
性格や考え方、行動パターンなど相手のことをよく知って、相手が何を求めているのかがわかるようにしていきたいですね。
業務上の関わり方という雰囲気がある。
利用者さんの気持ちもわかり頼りになる職員でも、ふとした瞬間に関わり方が業務的になってしまう人がいます。
こういった人は相手の視点から見た時に、冷たい・事務的と捉えられてしまう可能性があります。
そうなると、話しかけにく・使えないとなってしまうことも…
他の仕事で忙しい時や、虫の居所が悪い時など、ゆっくり優しく相手ができない時もあるかもしれませんが、そういった時の対応で、できる人との差が出ます。
同僚や先輩に使えないと思われるのはもちろん嫌ですが、利用者さんに「使えない」と思われてしまうのは、介護に関わる人間としては避けたいところ。
以上のような点に自分は当てはまっていないか。
行動を改めて振り返ってチェックをしてみてください。
使えないと思われないための行動
ここまでは、使えないと思われてしまう人の特徴を紹介してきました。
思い当たる節はありましたか?
ここからは、使えないと思われないために、どういった行動をしたらいいのかを紹介していきます。
先のチェックに当てはまらなかった人も、ここから先に出てくる行動ができているか確認してみてください。
メモをとる。
メモを取ることで、教えてもらったことや、報告しないといけないことを覚えておくことができます。
また、してしまったミスや指摘された事を記載しておくことで、同じミスをしないようにもなります。
質問をする際にも、メモはとってあるんだけどここがわからない。と聞けば、相手が嫌な気持ちになることも抑えられます。
仕事においてメモをすることは基本であり、とても重要なことですね。
ペンとメモは持ち歩くようにしましょう。
わからないことは聞く。
わからないことは誰かに聞いて早めに解決しておきましょう。
放っておくと、その場はなんとかなっても、後から誰かに迷惑をかける可能性があります。
また、わからない仕事をする時には、不安感が出てしまうもの。
仲間も利用者さんも案外そういうところは見ていますから、誤魔化すより素直に聞いてしまった方が、仕事にちゃんと向き合っているとしてプラスに捉えてくれることでしょう。
自信を持って仕事をする。
介護技術や知識に自信が持てずに不安になることもありますよね。
しかし、利用者さんの前では、自信を持った態度で仕事に取り組みましょう。
職員が不安そうにしていると、介助を受ける利用者さんも不安になってしまいます。
そうならないように、仕事をするときは自信を持って臨みましょう。
自分からコミュニケーションをとる。
先に出てきた、「挨拶や自発的な行動」、「周囲への気遣い」などにつながってきますので、自分からコミュニケーションをとることは重要です。
挨拶ひとつとっても、言われたら言うのではなく、先に言った方が印象はいいです。
当たり前で簡単な言葉かけですが、こういったところから、「ちょっと質問なのですが」や「何か手伝うことありますか?」といった言葉が出やすくなります。
利用者さん相手では「最近調子はどうですか?」と会話の発展にもつなげることができます。
話かけるのが苦手という方も多く見てきましたが、簡単なことからでいいので、自分からコミュニケーションをとるようにしてみましょう。
ダメだったことを反省して次に活かす。
ミスをしたり、何かを指摘されずに仕事ができたら一番いいですが、それは難しい話。
多くの業務を抱え、さまざまな特徴を持った人と関わる仕事なので、ミスやうまくいかないことはいくらでも出てきます。
大事なのはうまくいかなかった時の行動。
落ち込んだり、逆ギレするのではなく、自分がしたことの理由や結果を一度よく考えて(反省)、次に同じことが起きないように、活かすことが重要です。
活かせなければ、また同じ思いをしますし、嫌な気分になります。
ダメだったことは一つずつ自分の成長に活かしていきましょう。
自分が「使えない人」かもしれないと感じたら
そうは言っても、自分は「使えない人」に当てはまるかもしれない。
と感じてしまうこともあると思います。
ここでは、そうなった時にどうすればいいかを解説します。
成長するチャンスと捉える。
使えないということは、自分がまだ未熟だということ。
裏を返せば、熟す(成長する)ことができるということです。
できていないことをできるようにすればいい。
そう考えて、自分の成長の糧にしてください。
少しずつできることを増やす。
自分で自分を使えないと思ってしまう原因
- できていない仕事が多い。
- 仕事に対して自信がない。
この原因は介護技術や知識の向上で少しずつ軽減することができます。
先輩や同僚に技術を教えてもらったり、本や動画で勉強をしたりすることで、少しずつできることを増やしていきましょう。
一度にあれもこれもが難しい場合は、「入浴介助」「排泄介助」「食事介助」「口腔ケア」など、一つの分野に集中するのがおすすめ。
一つの分野でも職員や利用者さんに褒められると自信がつき、また次のレベルアップにつながります。
上司や同僚に相談をしてみる。
自分で自分を使えないと思ってしまっていることと、原因を伝えて、実際に周囲がみていて思うことや、足りないところを教えてもらいましょう。
相談相手としては上司が適任です。
しかし、上司が現場のことをわかっていない場合や、同僚で聞きやすい人がいる場合には、その人に聞いた方が同じ現場職員としての意見で答えてくれるはずです。
実際、周囲がどうみているかを聞いて、ショックを受ける内容の場合もあるかもしれませんが、改善をしたい場合には最も手っ取り早く効果のある方法です。
使えないと言われた時はどうする?
では、自分主体で思っているのではなく、周囲から「使えない」と言われてしまった場合のことも考えていきたいと思います。
上司に相談。
まずは、そういう風に言われてしまったことを報告した上で、自分の思いを話してみましょう。
自分でも足りていないと思っているのか、頑張っているけど要求に届いていないのか、実際にあまりやる気のなかった点なのか、苦手分野で知識の勉強が追いついていないのか。
相談してみて、アドバイスをもらえたり、次の方向性が決まれば自分も動きやすいですよね。
また、単純に個人的なイビリだった場合には環境の改善についての相談もしていきましょう。
部署異動を考える。
言ってきた相手がイジメ目的のようなもので、一緒に仕事をするのが嫌になってしまった場合は、他部署への移動を考えるのも一つの手段です。
入所系サービスなら違うフロアに行ったり、入所と居宅を持っている施設ならその間での異動があったり、働きやすい(向いている)部署への異動が検討してもらえるかもしれません。
転職も視野に入れてみる。
施設内での異動などが難しく、どうしても一緒に働きたくない人がいる場合は転職も視野にいれましょう。
頑張って仕事をしているのは自分自身なので、嫌な思いをしてまで働いて自分が潰れてしまうのは一番避けたいところです。
人のことを悪く言うのではなく、認めてくれたり、成長を促してくれる。
そういった人のいる職場で働けば、自分のレベルもあがりやすくなり、「使えない」と心ない言葉をかけられることもなくなるでしょう。
まとめ
「使えない」と思われる職員は仕事に対する姿勢がイマイチなことが多いです。
そもそも自分で頑張る気がない人は論外ですが、自分では頑張っているつもりでも、他者から見たら仕事内容がイマイチということもあります。
まずは、真剣に仕事に取り組んでいる姿勢をしっかりと示すことが大切です。
そして、少しずつでいいので自分のレベルを上げましょう。
自分が成長して仕事ができるようになった時には、自分にもそんな時代があったことを思い出して、優しく成長を促してあげられる人になりたいものですね。